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長川遥輝助教らの研究成果がChemical CommunicationsのInside Front Coverに採択されました!

長川遥輝助教らが行った、白金を担持した硫化カドミウム光触媒(CdS-Pt)の光化学的エッチングによる構造最適化に関する論文が、Chemical Communicationsに公開されました。また、本研究は第61巻第73号のInside Front Coverにも採用されました。

本研究では、溶融塩処理法で合成した高結晶性CdSに対し、電子トラップ法を用いてPt助触媒を担持し、Pt-CdSを作製しました。さらに、乳酸存在下で光照射を行うと、ウルツ鉱型構造CdSの[001]方向に沿ってエッチングが進行し、柱状構造が残存する粒子形態へと変化することが明らかになりました。この加工後のPt-CdSは、不安定な(001)面の露出が減少することで安定性が向上すると同時に、励起キャリアの利用効率が高まった結果、最大で外部量子効率 86%という極めて高い水素生成活性を示しました。

論文タイトル:Morphology optimization of CdS-Pt photocatalyst by photoetching for hydrogen production with high quantum efficiency

著者:Haruki Nagakawa, Tetsu Tatsuma

掲載誌:Chemical Communications, Volume 61, Issue 73, September 2025, Pages 13868–13871.

リンク: https://doi.org/10.1039/D5CC04077A (論文本文) https://doi.org/10.1039/D5CC90299A (Inside Front Cover)

Chemical Communications, Volume 61, Issue 73, Inside Cover