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山内紀子准教授らのグループの研究成果がColloids and Surfaces A: Physicochemical and Engineering Aspectsの表紙(カバーアート)に採択されました!

山内紀子准教授らの研究グループ(福島大学、茨城工業高等専門学校との共同研究)が行った、糖鎖を表面固定化し、磁性ナノ粒子を内包したポリマー粒子に関する論文が、Colloids and Surfaces A: Physicochemical and Engineering Aspectsで公開されました(オープンアクセス)。また、本論文は、2025年11月の第724巻のカバーアートに採択されました。

この論文は、山内紀子研究室を修了した松田明莉さん(量子線科学専攻修了)が中心となって実験し、結果をまとめたものです。糖鎖は、ウイルスやタンパク質などを特異的に認識する生体物質であり、糖鎖固定化粒子は、ウイルスの検出剤や吸着剤などへの応用が期待されます。本論文では、環境にやさしい水溶媒を用いたプロセスで、磁性ナノ粒子を内包したポリマー粒子を作製し、その粒子表面にヒトインフルエンザウイルスやSARS-CoV-2に対する結合親和性をもつシアロ糖鎖を固定化した結果を紹介しました。さらにこの粒子は、磁石によって集められることから、ウイルスなどの目的物質を吸着した後の回収が容易になることが期待されます。

Colloids and Surfaces A: Physicochemical and Engineering Aspects 

第724巻(2025年11月)のカバーアート